Tacta

house-Yatsugatake

敷地の周囲には全方位に高さのあるカラマツの林が広がり、まっすぐに伸びる幹に囲まれています。軒を支える柱にはカラマツ材を用いて整然と並べ、外装はカラマツ材を縦張りで用いることで、周囲の垂直性と呼応しながら、自然に馴染むような佇まいを実現しました。

対称性があり、幾何学的な構成のプランと立面が、建築に秩序をもたらします。一方で、柱の面取りや土間テラスの端部の円形のつくり、手刻みの大工の菅原さんの丁寧かつ個性ある仕事が、細部にやわらかな印象を与え、全体のバランスをとっています。

敷地の魅力を存分に生かし、内外を一体的に使える懐の広い住宅を目指しました。


Site : 山梨県

Year : 2024

Total floor area : 80㎡

Contractor & Design partner : 菅之舎