Tacta

京都大学 附属図書館 改修PJ

京都大学建築学部在籍時のプロジェクト。

京都大学付属図書館のメディア資料の視聴、語学学習のための場「メディアコモンズ」と、24時間利用可能な学習スペース「スタディルーム24」の改修デザインプロジェクトであり、建築学部の学生有志で設計を行いました。

メディアコモンズ

既存施設の課題として、資料が分散し見つけずらい状態であったこと、室の外からメディアに特化した空間という用途がわかりづらいことがあげられました。また、これまでの施設のメインだった個人学習に加えて、2~4人の対話学習や、多人数で大画面を囲んでのメディア視聴の場が求められました。

そこで、我々はこれらの機能を緩やかに分節しながら、空間全体の背骨となる柔らかいカーブを描く木素材の空間造作を挿入し、室内に新たな境界面を作り出しました。

格子状の空間造作は、既存の室に点在していた資料を一気に格納し、検索しやすい状態をつくるとともに、利用者をメディア資料のもとに自然に誘導する施設内の新たな顔となっています。

スタディルーム24

学習エリアとそれに付属するラウンジ空間の改修設計を行いました。

学習エリア内部は、既存机の配置変更とロールスクリーンを採光型に変える最小限の手数で、席数を増やし明るい学習エリアを作り出しました。

付属するラウンジ空間は、会話が可能であり、休憩スペースとしての利用や、複数人の教え合い等、様々な人数、用途での利用がある状態でした。そこで、我々は、長方形の基本の形から、その一部が可動して臨機応変に形状を変えられる造作机を提案しました。

組み合わせ次第で個人や複数グループが自然な距離を保ちながら利用したり、大人数で一つの大机を囲んだり、学生が主体的に場所を発見しながら使いこなしていく場を創り出しました。


Site : 京都府

Year : 2015

Total floor area : 240㎡

Member : 北村拓也、太田裕通、田中健一郎、進藤拓哉、林和希、山田文音